テキサスホールデムを全く知らない方のためのガイドをご用意致しましたので、
スターティングハンドによる観点からの勝率がわからない方は、まずこちらをご覧ください。
http://psteamcommunity.yuanyoumao.com/sharedfiles/filedetails/?id=231122054

上記のガイドは全くの初心者向けに書かれたもので、遊びやすく、解りやすくゲームの
楽しさを伝えるためにスターティングハンドの解説に話を絞っています。そのため
実際のプレイに対してやや極端な言い回しをしている部分があります。もし、上記の
ガイドに書かれた内容とこのガイドに書かれた内容が食い違う部分を感じたら、こちらの
ガイドに書かれていることを参考にしてください。
このガイドはチンパンジーから人類へ進歩したプレイスタイルへ進むためのガイドです。

テキサスホールデムは50枚一組のトランプデックを使ったポーカールールです。
カードゲームであるので運だけに勝敗が左右されてしまうように見えてしまうかもしれ
ませんが、世界ランキングのトッププレイヤーの順位がだいたい決まっていることから
裏付けられるようにテクニックの要素は大きいです。また確率論のみで打っている
プレイヤーがトップランカーになっていないことも合わせて挙げられます。ホールデムは
テクニックの高いプレイヤーの勝率が高いです。むしろ運の要素はみな公平であると考えた
方が今後プレイしていきやすいでしょう。

・オープンされているカードから勝率を読み取る能力
・他のプレイヤーの性格を読み取る能力
・チップをやりとりするテクニック
・カード運
役は大きいほど成立する確率が低いわけですが、役の大きさと得られるチップの多さは
比例しません。フルハウスでも得られるチップが少ない場合もあれば、全く役がなくても
多くのチップを得られる場合があります。つまりこれは豪運で強い役を作り続けても
勝利できるとは限らないことを意味しています。あなたがどんなに強い役を作っても
相手のプレイヤーから最大限のチップを引き出す誘いのテクニックを持たない限り、相手は
チップを吐き出さずフォールドしてしまうことでしょう。

最低でもスターティングハンドの強さを理解している必要があります。スターティング
ハンドの読み取り方は前のセクションのガイドで書いておきましたので、そのガイドから
知識を得てください。

一般的にホールデムのプレイスタイルは大きくわけて4つに分類できると言われています。
「ルーズパッシブ」、「ルーズアグレッシブ」、「タイトパッシブ」、「タイトアグレッ
シブ」。4つのプレイスタイルの意味についてはネットで簡単に意味を知ることができると
思うので割愛します。僕としてはまずホールデムを始めるにあたって「タイトアグレッシブ」
のプレイスタイルをおすすめします。「タイトアグレッシブ」は参加するハンドを厳選して
ゲームに参加し（タイト）、ベストハンドでとことんチップを上乗せしていくスタイル
（アグレッシブ）を指します。
ほとんどのプロはアグレッシブスタイルであり、手札も厳選しているのでトータル的な
収益は一般的に最も安定していると言われています。あなたは手札を厳選する知識は
もうすでに得ているので大丈夫ですね。


最初は何をしたらいいのかがわからない。初めてテキサスホールデムをプレイしたあなたの
感想はきっとこういったものでしょう。ポーカーナイト2ではこんな要素を参考にして
プレイをすすめます。
・最初に配られた2枚のカードの強弱（スターティングハンド）
・ブラインド額
・あなたのポジション（あなたのプレイする順番）
・全プレイヤーの所持チップ数
・他プレイヤーのアクション（レイズ、ベット、コール、チェック）
・自分が賭けるべき最も適切な額を割り出す
スターティングハンドが配られた時点で駆け引きは始まっています。自分がどういった
アクションを起こすかはシチュエーション次第なので、上記の要素を参考にアクションを
決定します。


たとえばあなたに
　AA
が配られたとしましょう。最強のスターティングハンドですね。勝率80%程度が
期待できるハンドなので内心強気にプレイできることがわかります。ここで自分の
状況を考えてスタンダードに力強いをプレイするか、裏の手で弱いプレイをして相手から
予想外の多くのチップを引き出すか方針を決めるために他の要素を見ます。

ブラインドは1000/2000まだまだ低いのでブラインドだけで多くのプレイ料がかかる
こともありません。ゆっくりとした低速ギアから発進できます。同じ事が相手にも言え、
いきなりブラインドスティール目的でフルスロットルで仕掛けてくる可能性は薄いです。
低いブラインドでフルスロットルならば相手の手札は
　AA　KK　AK
あたりを想像すると良いでしょう。後半はブラインドが4000/8000だったりするので、
ブラフを突き通すだけで12000のチップが得られるため、最初からフルスロットルにする
価値は出てきます。これが状況の違いです。

あなたが最初にアクションを起こす番です。これがあなたのポジションです。これは
あなたの出方を見ている相手が後ろに4人もいることを示しています。今回のスターティ
ングハンドは
　AA
なのであなたは比較的安全圏にいると言えるでしょう。今のポジションは先制攻撃の
チャンスとも言え、ここで大きく賭けることによって他の4人を威圧することも
できますし、チェックして賭けないことによって後ろの4人の誰かが大きく賭けてくるのを
待ってそれにコール、レイズすることができます。

全員のプレイヤーのチップ額を見ます。今回は全員20000のチップを持っていると
しましょう。相手に突き抜けたチップを所持しているプレイヤーがいないので、あなたの
アクションが簡単にひねり潰されることはないことがわかります。
別なシチュエーションとして、相手は1人だけでありそのチップが90000で、あなたが
10000しか持っていないとすると、相手は負けても痛くはないためにプレイに余裕があり、
あなたのアクションは最終的に10000のオールインを要求されることになると思います。
また、この場合あなたのハンド
　AA
が勝利して得られるチップ額は最高でも20000です。

あなたは最初の手番でコールを選択しました。対して後ろの4人は全員チェックしたと
しましょう。これはほとんど4人とも弱いハンドを持っているか、一部のプレイヤーが
まだハンドを強さを隠していることを意味します。
あなたのスターティングハンドは
　AA
です。これに匹敵する強さのハンドは
　AA
のみです。ハンドを強さを隠しているプレイヤーがいても恐れることはないことがわかり
ます。しかしブラインドが1000/2000であることを思い出しましょう。またポットには
5000も投入されていないわけです。
　AA
という高い勝率のハンドをプレイするにはあまりにも安い獲得額であると感じます。
3枚のフロップをめくると
　A49
と出ました。現状では
　AAA　49
のAAAスリーオブアカインドがナッツ（成立している役）しています。そこであなたは
ベットしてチップ額を吊り上げて自分が得られるチップを増やすことにしました。

レイズベットする金額はいくらが適正でしょうか。今回は全員20000のチップを持って
おり、プリフロップ前であなたのコールに対して全員がチェックしていたことを思い
出してください。バリューベット（相手をフォールドさせず最大限のチップを賭けさせる
ための誘いの適正ベット金額）のサイズは低めであることがわかります。
仮に10000賭けたとするとほぼ全員がフォールドしてしまう可能性が高く、あなたの
　AAA　49
はここで終わってしまうことでしょう。あなたはバリューベットとして2000打つことに
しました。他のプレイヤーの持っているチップ額20000に対して2000です。簡単な
算数の話ですが、相手は負けても20000-2000=18000でゲームを続行できるため、
多くのプレイヤーがコールを選択することでしょう。
10000のベットだった場合、20000-10000=10000というリスクが大きいため、
相手のコールが期待できないわけです。
2000のベットに対して4人全員がコールしたとすると、あなたの投入チップ額である
2000に対して2000*4=8000で、+8000の利益が見込めるわけです。

4人全員が2000でコールしてきたとしましょう。4人全員がそこそこのハンドを持っている
ことがわかりますが、プリフロップ前で全員チェックしていたことを思い出すと、この
ゲームには十分勝てそうです。
次にあなたはターン、リバーのタイミングでも2000~3000のベットを打ってさらに利益を
高めようと考え始めます…。

簡単な例を挙げましたが、おおまかにテキサスホールデムはこのようにプレイしていきます。

スターティングハンド以外に勝率に直結しているフェイズといえばフロップですね。
全員のアクションが一回りされた後に3枚オープンされるコミュニティカードです。
あなたのスターティングハンドに対してフロップのカードがワンペア以上の役でヒット
する確率は約30%です。
ちょっと低めですね。この30%という数字はあなたがフロップをめくってヒットする可能性が
低いことを示しており、これはむしろヒットしない状況が普通ということを示しています。

ヒットしない状況が普通という現実はコールで投入したチップはほとんどあなたを有利に
導かないということになります。プリフロップまでに投入したチップはゲーム前半戦の
参加料であるとお考えください。捨てるつもりで投入します。
となるとほとんど捨てチップになる投入額はできるだけ低く抑えた方が効率的ということに
なります。

リンプインというのは主に成り行きでフロップに参加するという体裁のコールです。リンプ
インにはいくつかの意味があります。
・安い額でプリフロップをめくる
・自分のスターティングハンドが弱いと主張する
・自分のスターティングハンドの強さを隠す
・様子見程度であると主張する
・自分がややヘタクソであることを含ませる
一番上の意味合いが重要なのでまずはここだけ認識しましょう。リンプインばかりのアクショ
ンは後ろの席のレイズを誘発するので最良の手ではないのですが、スターティングハンドから
タイトに打ってプリフロップを安く済ませるのは、タイトに打つ割には多くのゲーム参加
できるのでトータルで見ると役を引き当てる機会を増やせるわけです。
まずは迷わずリンプインしましょう。

フロップで役ができたプレイヤーはチップを多く獲得する戦術を組み立てますし、ヒット
しなかったプレイヤーはハンドから役が成立するまでの発展性を考えて、大きく不利と
見ればフォールド気味に考えて行きます。
ざっくりとした考えですが4枚目のターン、5枚目のリバーで成立をする役を引き当てる
確率はだいたい30~40%程度です。4枚目以降で勝負するのはリスクが高まっていくわけ
です。

まずあなたが
　AKo
（oはオフスーツ、絵柄が同一でないことを示す）
を引いたとしましょう。このハンドの勝率はヘッズアップで65%です。しかし次に3枚の
フロップでめくったカードで
　A
もしくは
　K
が落ちる可能性は30%であることを思い出しましょう。フロップに落ちなかった場合は
あなたはキッカーAで勝負しようとするか、フロップに
　TJQ
が落ちていないかを見ることになると思います。
まずはリンプインしましょう。レイズベットの邪魔が入らなければあなたは安全圏から
フロップを見ることができます。フロップを見て
　A39
であれば
　AA K39
で勝率65%以上を期待して強気にその後のゲームを組み立てますし、
　369
であれば
　K369 キッカーA
で勝率65%よりずっと低い勝率で慎重にゲームを組み立てます。好みでフォールドしても
よいでしょう。

　AA
や
　77
などの同じ数字のスターティングハンドはポケットと呼ばれ、最低の
　22
であってもヘッズアップ勝率50%です。ここまでは大丈夫ですね？しかしフロップを
めくるとなると
　22
は3のワンペアに敗北することを思い出しましょう。ここで同時にフロップで何らかの
カードを引いてヒットする確率は30%であることもあなたは思い出します。2以上の数字は
　3 4 5 6 7 8 9 T J Q K A
なんと12枚！もあります。上の数字が12枚もあれば普通に考えてフロップ後のヒット確率
30%よりも、ヒットされてしまう確率は高く見積もった方がよさそうです。あなたの
　22
はただのワンペアに敗北することを忘れないでください。
　22
を見たあなたの次のアクションはリンプインが無難です。このリンプインで期待するのは
22のワンペアで勝ちきることよりも、フロップをみてフォールドする準備をするか、
フロップに
　2
が落ちることを期待して222スリーブアカインドを狙うイメージを持ちましょう。スリー
オブアカインドの役が成立する確率は4.83%なので、222スリーオブアカインドになって
しまいさえすれば、あなたの勝率は一気にハネ上がります。

7以下のポケットはただのワンペアに敗北しやすいと線引きをしてみましょう。すなわち
　22 33 44 55 66 77
のポケットではリンプインしてみましょう。
　88 99 TT JJ QQ KK AA
といったポケットではレイズベットから入っていく方が価値が高いでしょう。

○フロップを後の動き
フロップをめくった後のアクションで気を配っておく点は以下の通りです。
・参加者のチップスタック（特にチップスタックが飛びぬけているプレイヤーはマークする）
・自分のポジション
・自分のカードがどれらいの強さにあっていくら賭けるべきか